石原慎太郎都知事が「バカみたいな作品ばかり。」
田中慎弥さんが「都知事閣下と都民各位のためにもらってやる。」
ははあ、政治的な何かを感じますねえ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120117/art12011723490012-n1.htm
--まず一言
「確か、(米女優の)シャーリー・マクレーンが何度もアカデミー賞にノミネートされた
末にようやく取ったとき、『私がもらって当然だと思う』と言ってたらしいが、だいたいそういう感じです」
《会場、爆笑》
「4回も落とされたので、断るのが礼儀といえば礼儀。でも私は礼儀を知らないので、
(芥川賞を)もらうことにした。断って、気の小さい選考委員-都知事が倒れて都政が
混乱してはいけないので。都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる。もう、
とっとと終わりましょうよ」
《体をひねって嫌がる田中さん》
--今回は東京ではなく地方在住の作家の受賞が目立つが
「感想はありません」
--他の受賞作については
「読んでないのでわかりません」
--5度目の候補で受賞したことについて
「1回目で受賞するのが一番いいんで。5回目だとまぬけです。もうやめましょうよ」
--田中さんは「自分は働いたことがない、働いたら負けだ」と以前話していましたが
、いま仕事の見つからないニートの方に一言あれば
「人によって状況が違うので他の人に言うことはありません。私は本を読んで小説を
書いて、小説家になっただけです」
--田中さんは携帯を持っていないが、今日はどのようなかたちで受賞の報を受けたのか
「都内の飲み屋で待っていました。プリぺイド方式の携帯を編集者が持ってきて、(受賞の報を)受けました」
--どなたかに知らせましたか
「母に」
--お母さまは何と?
「『良かったね、おめでとう』だけです」
――文学振興会から受賞の報を受けたとき、どう返事したのですか
――今回の受賞を受けて、心境の変化はありますか
「気持ちの変化はありません。私には意欲がありません」
――故郷・下関への思いを教えてください
「非常に乾いた街です」
――受賞によって下関を離れるとか、書くスタイルは変わりませんか
「今までどおりです」
「当然だから当然です」
――選考委員の石原慎太郎氏に一言
「おじいちゃん新党結成に向けていそしんでいただければ」
――地元の恩師の方からもお祝いの声が寄せられています
「それは嘘ですね、私は教師に嫌われていたわけですから」
――不機嫌なのはなぜ?
「とにかくやめましょうよ。私は円城さんのように丁寧にできないので」
――今日はお酒は飲んできたんですか
「ワイン2杯くらいです」
――たくさんの人の前で話すのは嫌いなのですか
「こんな場所で話すのが好きな人はいないでしょう。政治家じゃないんだから」
――最近講演などもされているそうですが
「それは、ギャラが出るんで」
政治的な発言は「おじいちゃん新党結成に向けていそしむ・・・」だけのようだだ。
政治的は田中氏は反対的な立場に立つようだがこれだけではあからさまに攻撃している様子でもない。
やはり石原さんの「バカみたいな作品ばかり・・・」に反発しているのであろうか?
ちょっとこの言葉に引っ掛かりを感じる。
もし今回の候補作は賞の条件を満たすレベルではないと石原さんが言ったのであれば田中氏は謙虚にその言葉を受け入れるとの態度を選択したとしても可笑しくはあるまい。
石原さんは今回の芥川賞は該当作品無しとしたかったのであろうが2作受賞した。
彼の一存が通らぬ文藝春秋に彼は腹を立て選考委員を辞任したのであろうか?
http://www.tokyo-kurenaidan.com/haruki-akutagawa1.htm
村上春樹氏が芥川賞を取れるチャンスは二度ありました。一度目は「風の歌を聴け」で昭和54年5月に第23回群像新人文学賞を受賞したときでした。その時の夏に芥川賞にノミネートされます。
この時の選考委員に錚々たる文学界の重鎮が名を連ねていた。
村上春樹氏は遂に芥川賞を受賞することはなかった。
文壇の新人に与えられる芥川賞であればこそ当然春樹氏の作品は受賞されていても可笑しくなかったのであろうが春樹氏自身その後芥川賞を諦めているような感がある。
又、興味を次に持った。
太宰は選考委員のなかで太宰の理解者であった佐藤春夫に何度も嘆願の手紙を送り第2回、第3回の候補になるべく『文藝春秋』に新作を送り続けたが第3回以降しばらく「1度候補に挙がった者は以後候補としない」とする規定が設けられ受賞の機会が奪われることとなった。
伝統的に芥川賞を巡って文藝春秋社や選考委員には夫々の思惑があり相当な商業目的と政治的なものであるのかも知れぬ。
従って「バカみたいな作品」呼ばわりされた著者には「貰ってやる」と言い返したとしてもこれはもう『共食い』の範疇であろう。
そこに『一体この人は何様なのか』と一方的に喰いを入れるサンスポ記者の意図も私には分からぬ。
もし、政治的理由での石原氏支持者との立場からの(としか私には思えぬが。)相手を貶す記事であれば『バカみたいな記事』と気概のあった頃の石原氏なら言うに違いあるまい。
問題なのはこの記者のものではなく又サンスポ、産経の問題ではない。
この記事をどう受け取る読者の問題であろう。
文芸の問題を政治的な問題に変えてそれを支持するようであってはいけない。
是は是非は非とする考えを私は尊ぶ。


by tom-h
悲しい色やね